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抜根作業

11月、主人は庭木の根っこを抜く、抜根のご依頼を2回ほど頂きました。
お家を持たれたら、庭に木を植える。目隠しや境界線を生垣にと木を植える。素敵です。それがいつしか今のライフスタイルと合わなくなったり、手入れが大変になったり、庭のレイアウトを変えることにしたり。その時、木が育っていて伐採が大変だったり、抜こうと思っても簡単にはいかないことも。
伐採、剪定のお仕事は以前から頂いていました。今回、抜根のお仕事を頂き、道具を使って作業をしている主人の話に、ちょっと手伝おうかと、嫁も参加しました。
時間とタイミングがあう時、力仕事は1人より2人ですると仕事も気持ちも楽になるかなぁと思うと、行こうか?と聞くのです。
ツルハシで根っこの周りを掘って、ワイヤーをかけて、道具を使って引き上げる、ほとんどを主人がするのですが、指示に従って私も出来ることをします。
こんな時決まって主人は『おじいさんが降りてきた〜っ』と、私をからかいます。
やり始めると夢中になるのが、祖父に似ているということらしいのです。
私は、やりだすと面白くなっちゃうので仕方ないですね。
『せえの!』『ちょっと待って』
『よーいしょ!』『よっしゃ、よっしゃ』
こうやって2人で作業してると、いつも山仕事や農作業を一緒にしていた時の祖父母を思い出すのです。
私が小さい時、祖父母はしいたけを栽培していました。ホダ木に菌を植える菌植えの時、ドリルでホダ木に穴をあける感覚や匂い。しいたけの収穫について行き、待ちながら食べたお菓子。
夕方、帰ってきて泥や油のついた服を脱いで、タバコを吸う耳の遠い祖父に話しかける祖母の声。
あんな風なのかなぁ、今、主人と働いてる私。これはとても嬉しいぞ、と。
時代も状況も変わって、私は経験も苦労も祖父母達とは比べられないけど、思い出して嬉しく温かくなるのです。
特に祖母はストレートに愛情を表してくれたので、反抗期には面倒に思ったりしました。でも、大人になって、その温かさに今も包まれてるのを感じます。
無骨で口下手で、なのに筆まめだった祖父。うちの三姉妹にはもう祖父母はいないのが本当に時々切なくなります。
いつも祖父母のことばかり思い出すのに、最近、珍しく母のことを思い出しました。
生きていたら、今頃、母も玉ねぎの苗を買いに来ただろうか、と。
心配かけたけど、私は今、こんな風にお父ちゃん(主人)と仲良く仕事したり、元気にパートで働いて、三姉妹もそれぞれ明るく育ってるよ。
なんて。
ああ、やっぱり秋はセンチメンタルになりますね。(๑˃̵ᴗ˂̵)てへぺろ。

もう師走がやってきます。
元気出して頑張ります٩( ᐛ )و

どうぞコロナが早く終息して、世界中のみんなが安心して良い年が迎えられますように。